人手不足の話(続き)

 世界のみなさま、おはようございます。

この記事は実は1月23日に書いておりますが、オリオンビール買収の結果についてはこのあと夕方に開かれるはずの記者会見などを待ってからにしようかと考えている、沖縄らぶびたんDays、主筆の喜良原(きらはら)です。

 琉球新報社の速報によるとオリオンビールは買収を受諾したようです。県民のうち年配の方々には悲報と言えるでしょう。

 若い世代には「ふーん。で?」レベルのニュースでしょうね。20世紀末以来の教育が奏功して、「お酒は飲まないっす」という人の割合は確実に増えています。おそらく全国的な傾向だと思いますが。

 さて、前々回に書いた人手不足の話の続きですが……。

 少子高齢化が進む社会情勢のなかで、沖縄でも中国人の留学生が増加したのを皮切りに、アジア系を中心に留学生という名の労働力が流入しております、という話でしたね。

 で、人手不足を解決するための施策として、まずはM&Aがあるよと。オリオンビールも人手不足なのかは分かりません。というと不謹慎かもしれませんけれども。

 先日、県内の中食産業の社長様が「企業の人手不足を乗り切るためには、高付加価値化、IT導入等による効率化、県内の産業構造を変える(建設・観光中心から知的生産へ)」という提案をしておられました。

 これ、県内経済の実情をなにも理解しておられない、アタマでっかちのご発言だなあと感じた次第であります。前のふたつはともかく(それもアタマでっかちですが)、3つめの産業構造など、どういう意味なのかご本人にも分かっていないではないでしょうか。

 企業単位での人手不足の解消には、ふたつの方向性があります。

 ひとつめの方向性は、現在の人員数でどうにか乗り切る。これは、アタマでっかちのご提言の大前提でもあるとお見受けしますが、実は県内企業のトップの大多数が陥っているシンキングトラップでもあります。

 この方向性だと、どうしても人員がほしい事業所などはどうしたらいいのか分からずに途方に暮れてしまうでしょう。こんな提言ばかりのコンサルタントに出会ってしまったら、県内経済は壊滅します。ほんとうに。

 ただし、国全体で少子高齢化は進む一方ですから、この方向性が悪いわけではない。現在の新しいテクノロジーのほとんどは少子高齢化の進行を前提に開発されていますし、人口が減少していくなかでは、なるべく介助の人手をかけずにお年寄りが生きていけるような社会となることが望ましいわけです。

 しかしながら、そこでしぼみゆくマーケットばかりを見つめていてはいけません。

 などという話をすると、県内企業のトップはおおかた「グローバル化」と返事をしてくるでしょう。少しは自分のアタマでお考え下さいと申し上げたい。時々申し上げることもありますが。

 ここで重要なのは、これがふたつめの方向性なのですが、「人が集まる会社になる」ということです。

 つまり「この会社で働きたい」と感じてもらえる会社になること、です。

 え。

 どの会社でも「その方向性でやっているよ」とおっしゃる? いえいえ、面接のときに「うちは良い会社よ」とつぶやくだけじゃないですか? 自社サイトで着飾っているだけじゃないですか? あの会社は良い会社だよと周囲に言われるほどの良い会社になろうと考えていますか? 

 まあ、良い会社になろうと考えていない会社はないと信じたい今日この頃ですが、はっきり申し上げて、その具体的なビジョンは希薄でしょうね。

 人が集まるような良い会社とは何か。働き甲斐があって、給与が高くて、福利厚生がしっかりしていて、残業が少なくて、休みがしっかり取れて、人間関係も社内の雰囲気もよくて、それでいて安定して儲かっていて、成長軌道を描いている会社。

 働く側の人間からすれば、それです。経営側からじゃないですよ。雇われる側からの視点です。待遇が良ければ働き甲斐はなくてもいいかもしれませんし、人によってはいくつか条件があるかもしれませんけれども。

 そういう会社にするための施策。会社の状況によって違ってくるでしょうが、目指すところがはっきりしていれば、解決しなければならない課題も浮かんでくるはず。

 前々回に書いた、M&Aなどの手法によって会社の規模を大きくすることなどは、まず会社の規模を大きくして業績を拡大、安定させていくこと、さらには人手不足の影響も最小限にとどめつつ、ということを目的としています。

 社員30人の会社の人手不足と、社員100人の会社の人手不足、どちらが深刻だと思いますか。どちらも? いえいえ、30人の会社のほうが深刻なのです。1人あたり3%の影響力を持っていますから。100人ならば1%の影響力です。

その地域でこの業種は一社だけ。と言えるほどの合併でも構わないと考えていますが、他業種との合併でも良いのです。事業の多角化につながりますから。

 企業の規模を大きくしていくことが、良い会社への第一歩。わたしはそのように考えております。

 この話、さらに発展できるネタだなあと考える、沖縄らぶびたんDays、喜良原まなつでした。

 あでゅー。

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