eスポーツとゲーム依存症(報道の在り方)

 世界のみなさま、おはようございます。

 沖縄らぶびたんDays、喜良原(きらはら)です。

 東日本大震災から11日で8年。決して癒えぬ思いがあることを、噛みしめています。日本各地で起こった災害。それぞれに深い悲しみを抱えて、誰もが生きている。忘れずにいたいことのひとつです。

 さて、昨今のニュースで気になるものがひとつ。

 「eスポーツ」についての報道の在り方です。

 わたしも「ファミコン世代」のひとりで、昔からゲーマーかつ今でもゲーマーなので、あまりコンピュータゲームの悪口を言いたくはありません。しかし「ゲームの悪い側面」に関しては、医学的な証明の話はさておいても、明らかにそれが原因とみられる依存症などの障害が発生しているのは事実です。

 これを受けて、特に「ゲーム脳」の単語が生まれてからは、ゲームに対して批判的な立場の人が一層声高に批判を展開するようになり、マスメディアもそれに同調して「社会悪」とまでは言わないけれども、ゲームの危険性を指摘する意見を述べていた……はずでした。

 もちろんゲーム脳は科学的な証明のない概念ですから、置いておきますが。

昨今、「コンピュータゲームの賞金大会」「プロゲーマー」なる存在が大きく取り上げられて、「eスポーツ」という言葉が社会のなかで独り歩きし始めました。

 日本国の(あるいは日本人の)悪癖だと思うのですが、耳障りの少ない言葉がひとつ生まれると、それで安心して悪い側面を見ないようにしてしまうことがあります。

 フリーターは無職、ニートは引きこもり、非正規職員をパートナー社員と言ってみたところで非正規は非正規(パートやアルバイト)で待遇も非正規のまま、古いところでは家事手伝いも無職じゃないですか。目先を逸らすような言葉ひとつで飾り立てれば、問題の本質を見ないで済むのでしょうか。

 沖縄でも「eスポーツの大会」が企画されているとのニュースがありました。それこそ「この新たなコンテンツで、沖縄観光の強化を」みたいなニュアンスが含まれていました。

 ここで質問です。

 我が子が「将来はプロゲーマーになりたい」と言い出したら、あなたはどう思われますか。

 20世紀の昔、「アイドルになりたい」と思っても、誰もがアイドルになれるわけではありませんでした。厳しいオーディションがあって、それをネタにしたテレビ番組があって、数千人のなかから数人選ばれて、それでも芸能界で成功するとは限らなかった。

 これが正しい在り方とは全く思いませんが、アイドルになれなかった人たちは、普通の社会人としての道を歩むことができました。

 翻って現代。

「一応は誰でもアイドルになれることはなれる」時代になりましたが、「テレビカメラのアップが来る本当のスター」は相変わらず遠い存在であり、そこまで昇るのは大変なことには変わりはなく、「一応アイドル」が必死にステップアップを目指している。

 ほんの一握りの「有名ユーチューバー」を目指して、「一応ユーチューバー」が必死に頑張っている。

 誰でもなれるが、「本物」に至るまでの道は険しい。

 ほんの一握りの「プロゲーマー」を目指して、必死にゲームを頑張る……ことは悪くはないと思うのですが、ゲームにはやはり問題があると思うのです。わたし自身がゲーマーでありながら、感じていることです。

 ことゲームに関してだけ言える、問題点。

 それはゲーム依存症の問題であり、また体を動かさないことによる健康問題、生産性がないことも挙げられます。

 ゲーム依存症は、世界保健機構(WHO)において新たに疾病のひとつとして指定されているのです。

 マスメディアも国も地方自治体も、eスポーツが世界で流行しているから、プロフェッショナルの大会があり高額賞金もかけられているから、それがまるで「とてつもなく素晴らしい、新たな産業コンテンツだ」とでも思っているのかもしれませんが、それは誤りです。

 eスポーツは、名称が違うだけでただのコンピュータゲームです。

手先以外には身体を使うことなく、ただひたすら目と脳を酷使するだけの不健康な趣味(ホビー)なのです。精神的なリフレッシュ以外の分かりやすい効果効用はありません。

さらにはほかの多くの趣味と同様に、何の生産性もありません。ゲームが上手くて、何かが生まれるのですか。

 ただのコンピュータゲームをeスポーツなどと持て囃す現在の状況は、大変危険だと思います。

 プロゲーマーを目指して、ゲームに没頭していく我が子がいたら、わたしは依存症になる前にゲームを取り上げるでしょう。不健康になる前に、ゲームを取り上げるでしょう。

 「ほどほどにすれば大丈夫」と言う人がいます。

 わたしも同意します。ほどほどにできる環境が、そこにあるなら。

 重度のゲーム依存症の患者を実際に見たことがあるでしょうか。治療中の薬物依存症の患者と同じように対処していくしかないのです。

 将来の夢がプロゲーマーって、いいね♡ なんて、わたしには言えません。

 どうぞメディアの方々。eスポーツの話題を報じるなら、同じくらい掘り下げた内容でゲーム依存症や悪い点も報じてください。

 ゲームは人生の楽しみのひとつだと思います。でも、やり過ぎれば麻薬と似たような存在にもなるのだということを、どうか報じてください。

 沖縄らぶびたんDays、ゲーマーの喜良原でした。

 ではまた次回。

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