組踊300年

 世界のみなさま、おはようございます。

 自分も6万円くらいポンと貸してあげられる人間になろうと決意した、沖縄らぶびたんDays、喜良原(きらはら)です。

 ほんと、心を和ませて頂いた良い話です。

 さて今年は、沖縄の伝統芸能「組踊(くみおどり)」が初めて演じられてから300年を迎えるそうです。

 みなさんは組踊について、ご存知でしょうか。

 琉球王国時代、中国(当時は清朝)からの冊封使(さっぽうし)をもてなすための芸能として創始された歌劇のひとつです。

 歌劇。琉球舞踊と琉球古典音楽を組み合わせて、そこに物語を組み合わせているという意味での歌劇、つまり琉球ミュージカルで、これを創始したのは、当時琉球王府の奉行(踊奉行であったと伝わる)であった玉城朝薫(たまぐすく・ちょうくん)です。

 その後、士族階級の娯楽のひとつとなり、さらには大衆演劇の舞台にまで広がっていったとされています。かなりかいつまんでの説明ですけれど。

詳しくは伝統組踊保存会(http://kumiodori.jp/)をご参照くださいませ。

 さてその組踊。ご覧になったことはあるでしょうか。

 沖縄では、これはわたしが個人的に好きではない県民性なのですが、地元沖縄の伝統芸能

や特産品を必要以上に卑下して見る習性というか特性があるため、またもしかしたら第2次大戦後の日本復帰を願うなかで地元の文化を軽視する風潮が流行ったせいかもしれませんが、この組踊にしても琉球舞踊や古典音楽にしても、大事にされなかった時代が確実にありました。

 たしか沖縄方言についても同様のことを書いた記憶がありますが、今になって「伝統芸能や古典音楽を大事にしよう」などと言い出す人たちを、これまで大事にして守ってきた人たちはどのように見るでしょうね。

 やっと報われる日が来たと。いうことでしょうか。

 まあまあ、皮肉っぽい目はつぶっておきまして、今日の本題はここからなのですが(ここからかよ!というご意見にも目をつぶっておきまして)、この組踊がイマイチわたしには響かないというお話をしたかったわけです。

 わたしはコミュニケーションを大事にする仕事をしていますから、「響くか否か」についてはとても敏感になってしまいます。沖縄に限らないと思いますが、伝統芸能や古典音楽の多くが、この「響くか否か」で淘汰されていく時代にあると考えているのです。つまり、次世代に。

 組踊に関して言えば、わたしは何度も観劇していますが、大変申し訳ないことに、長い瞬き(うたた寝です)をしなかった回は一度もありません。ほんとうに申し訳ないです。

まず言葉(沖縄方言のなかでも上方といえる首里言葉)が分からない。観光客の方ならいざ知らず、首里住まいわたしも日常会話を聞き取れるレベルで、いわゆる若年層になるとほとんど方言を知りませんから。

さらに音楽に乗せたセリフが、まあ歌なのですが、一音が長すぎて、どのような「音」を発しているのか分からない。「花の」を「は~~~~~~~な~~~~~~~の~~~~~~」などとやるわけです。しかも方言で。

つまり組踊を全く知らない人が観劇した場合、セリフの音も取れず言葉も分からないので、ストーリーが理解できない、ただ美しい衣装を着た男女が右に左に移動するだけという絵を見るわけです。

 手元に筋書きと方言および標準語約をつけたセリフなど、資料をそろえたうえで、ある程度筋書きを頭に入れておかないと満足に楽しめない芸能が組踊。だと、わたしは考えております。ほんとにまったく個人的な見解です。

 ですから組踊を今後も伝統芸能として保存していく、あるいは次世代に発展させたいと考えるなら(もちろん考えていると思いますが)、この「何の予備知識もない人が観劇しても、これ面白い!と思わせること」が、達成すべき目標となるでしょう。

 そうでなければ、組踊は継承者もなく廃れていくいずれ過去の文化となる気がします。

もちろん組踊だけではなく、沖縄の伝統芸能や古典音楽のすべてがそのターニングポイントにあるのです。

 なんの予備知識もなくそれを見たときに、面白い!と思わせるもの。かつての組踊も琉球舞踊も古典音楽も、そうであったはずです。ただ、時代は変わってしまった。ならば、時代に合わせたさらなる発展があってもいい。

 それを具現化しているのがスーパー歌舞伎であったりするのでしょう。

 伝統を揺らぐことなく受け継いでいくことは重要です。しかし、時代に合わせて発展するのもまた芸能であり音楽であり、文化であることは間違いありません。

 ぜひぜひご一考頂きたい。

 特に現代の重鎮の方々……ではなく、その取り巻きの方々に。

 以上、見ず知らずの他人に6万円くらいはポンと貸せるようになりたいが、恐喝に遭うのも怖いなあと思う、沖縄らぶびたんDays、喜良原でした。

 ではまた次回。

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