嗚呼、諸行無常なバス事情

 世界のみなさま、おはようございます。

 ワールドカップラグビーの熱狂のあと、ワールドボクシングスーパーシリーズで腕が上がらないほどパンチを繰り出して、今度はサッカー日本代表戦、そして大混戦のJリーグにもわくわくしている、沖縄らぶびたんDays、喜良原(きらはら)です。

 スポーツって、観るのもやるのも最高ですね。

 さてさて久しぶりに時事ネタですが、今朝の沖縄タイムス1面で「県内バス会社、実車の走行距離が13%減」という見出しがありました。

 詳しい内容はサイトに譲ります(戻ってきてくださいネ)が、2013年度から2018年度の6年間で走行距離が13%減っている、つまりそれだけバスの本数と営業区間が少なくなりましたよ、ということです。

 その原因は運転手が減っていることで、運転手が減っている理由は低賃金だからと述べており、さらにはバス会社各社の財務状況は厳しく、賃金を上げるのは厳しいため、悪循環になってしまっている。とのことでした。

 なんというか、時代の変化に乗り遅れた会社の悲しい現実です。

 戦後貧しかった沖縄県ですが、鉄軌道を失ったこともあり、バス・タクシーの公共交通がまず発達しました。その後沖縄観光が注目されるにつれ、観光バスと路線バス、二本柱がドカンと太くなり、バス・タクシーともに隆盛を極めました。

 その頃はバス・タクシーといえば、まるで悪いサービスの見本でしたよ。声を荒げた対応などは日常茶飯事、お釣りを準備していないお年寄りは迷惑そうに扱われる、タクシーはタクシーでワンメーターだと乗車拒否、乗る前に行き先はどこかと聞かれる始末で。近くて申し訳ないけど、と前置きするのが礼儀かと思っていたくらいです。

 それが、時代が経つに連れて各家庭にも自家用車が増えてきて、あれ?公共交通って、要らなくね?サービス悪いし、よくストライキするし(私鉄沖縄の名前も懐かしい)、運転荒いし。などと言われるようになって、業績が伸び悩んだと思ったらマイナスに傾きはじめて、気がつけば経営不振で営業譲渡となり、今がある。

 国際通りを中心としたドル箱路線(これも懐かしい)では各社乗り入れを譲らず、赤字路線では補助金を引っ張り出すことに腐心した挙げ句、減便や撤退を繰り返すという経営者の無能ぶり。

 事業というのは上手く行っているときに柱を増やすのが鉄則と言われておりますが、どうも沖縄の経営者はその辺りが上手くない。復帰後40数年間、税金の減免や助成金、補助金、公共事業に頼ってきたためなのか、どこにお金の匂いがするのかを嗅ぎつける鋭い嗅覚は持っていますが、企業を大きくする経営手腕は持っていませんね。

 何度も言いますが、県民所得(という名前の企業収入)の伸び、平成の30年間で約1.13倍、県内の雇用者報酬(役員・職員・非正規含む個人の収入)の伸び、わたしの計算ではマイナス12%、沖縄県の公表数値で比較してもプラス2.9%。沖縄県の最低賃金の伸び、約1.56倍。あれ? 計算が合いませんね。

 バスの運転手になり手がいない。という叫びは悲痛に聞こえますし、実際に悲痛なのですが、モノレールの開業が決定した時点から見通されていた状況を、ただ手をこまぬいて眺めていた結果が今であると思うと・・・・・・悲痛ですけど、助けたくならないですね。

 社員のいない会社は、会社として存続すらできない。

 そうやって倒産していく企業が、県内ではこれからも増えていくでしょう。独禁法の問題はあるにせよ、県内の路線バス事業は合併すべきではありませんか。

 スキルの無い経営者が何人もいるより、1人のほうがまだましです。経営基盤は太くなるでしょうから、体力があるうちに次の対策を打てるでしょう。

 いくら沖縄といえ、人口が自然増から自然減に転じるのは時間の問題です。沖縄だけがお目こぼしで県外資本から買われない時代は終わったのです。

 県内企業にできることは、まず人を増やすこと。求人票を何枚発行しても効果が無いなら、効果を出すためにどうするか。

 え? 助成金? 今さら? そこの経営者の方、相変わらずの思考回路ですね。

 いずれ潰れる会社に助成金を注ぎ込むのはもったいないですよ。

 早く儲かる道を確立させることです。Jリーグ四半世紀の興隆を観てこなかったのですか?

 ああ、自分自身にも突き刺さる回でした。

 沖縄らぶびたんDays、喜良原でした。

 ではまた次回。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です