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オリオンビールと新社長

 世界のみなさま、おはようございます。

 刺すような陽射しが絶好調! 沖縄らぶびたんDays、喜良原(きらはら)です。

 いやほんとに、光が物理的に刺す! 肌からチリチリと焦げる音がするようです。

 さて、少し古い話になりますが、先週月曜日(7月22日)、県外資本に買収されたオリオンビールの新社長就任会見が行われました。

 これまで、結構な頻度でオリオンビールの話題を取り上げてきましたので、正直あまり書くこともないのですが、誰もツッコミを入れなかった部分だけ少し触れておきましょうか。

 社長に就任された早瀬京鋳氏は、「社長に就任したばかりでまだ何も分からない。これから3か月程度でプランを作る」とコメントし、さらに「オリオンビールが、沖縄のビジネスモデルとなるように」として、「沖縄色を強め、まずは県内のシェア回復から目指し、沖縄からトレンドを発信していきたい」とまとめています。

 そうですよね。

 就任早々、いろいろな弱点が見えていたら、それはもはや人間の域を超えています。はじめの一歩の用語で語るなら「人外の者」ということになりますね。

 自分はまだ何も分からないから、分析し、構築していく。それは悪くないコメントだと思いますし、これまでのオリオンビールには全く見られなかった姿勢でもあります。

 メーカーという立場でありながら、これまでマーケティング部門がなかったというのも驚きですが(わたしは知っていたので驚きませんが笑)、ならばこれまではどのように市場を調査し、ニーズを把握し、商品を開発してきたのか。という疑問が浮かんできませんか。

 オリオンビールのスタイルはある意味で沖縄のビジネスモデルそのものと言えます。

まずは地元産商品ということで情に訴えて県民に購入を迫り、地元企業を応援してほしいと情に訴えて広告費を値切り、アメリカに里子に出されていたからと情に訴えて、収めるべき税金を値切って、それを利益に変えてきた。

 根性だけではどうにもならない時代に「創業者の魂を受け継ぐ」と手前味噌CMを作ってみたものの、どこにも誰にも刺さらない。

 自画自賛で自分のことしか語らない人間がいたら、その人間はどこまで存在を許されるか。他人の考えを聞き、心配りをする。そんなこともできない人間が、どこまで評価されるか、ですよ。

 新社長は今ごろ、驚いていることでしょう。

「なんで、こんなことも出来ていない会社があるんだ」

と。

 いやはや、売上280億・社員150人と言えば中小企業ですからね。県内では天下取った気持ちでしょうけれども。実際は取っていませんけれども。マーケティング部のない会社などは、中小企業にはまだまだあるのではないですか。

 しかし、毎年のことですが、恒例の夏イベント・オリオンビアフェストにおいては、明らかにイベント運営本部だろうというテントで、明らかにオリオンビール役員社員そして関係者だろうという人間たちが、お金を払ってビールを飲みに来ているお客様をほっぽって、ただ酒をかっ喰らっているのを見ていると、せっかくのビールが不味くなる。

 こんな会社だから、株主も売却を考えたのだろうと言いたくもなります。

 驕れるもの久しからず。

 いやほんとに、他人事ではない。特に県内企業にとっても、個人個人も。慎まねばなりませんね。

「(オリオンの)企業価値を高めて、5年後に沖縄資本に買い戻してもらう」

とは新社長の弁ですが、1株72000円を、いったい幾らでお売りになる考えなのでしょう。

果たして数千億円にも上るかもしれない資本を沖縄の企業が出せるとでもお思いなのでしょうか。

 慎み深く。

 沖縄らぶびたんDays、喜良原でした。

 ではまた次回。

オリオンビール販売開始から60年

 世界のみなさま、おはようございます。

 沖縄らぶびたんDays、喜良原(きらはら)です。

 先週になりますが、去った5月17日は沖縄の三ツ星ことオリオンビールが販売開始されてから60周年の記念日でありました。

 年明け1月に沖縄(の一部)を騒がせた衝撃的な買収劇から約4か月、社内では買収した資本側からの人材が派遣され、新しい方向性に進みつつあるようですし、新しい役員人事も固まっていると専らのうわさです。

 その役員人事、ズバリ当てましょう!

 なんてことはわたしなどには不可能ですけれども。苦笑

 販売60周年を前にした5月14日には、満を持してというべきか迷いますがチューハイ商品を発表し、これがまた売れ行き好調のため増産を検討中となれば、案外先行きは明るいのかもしれません。

 オリオンビール買収劇に関しての県内消費者の反応は、当たり前のように静かです。大騒ぎしていたのはマスメディアと、株主のみなさまだけ。あるいは県内マスメディアも株を手放したおかげで決算に好影響があったようで、一時的にせよ、買収劇は好影響なのかもしれません。

そのチューハイ商品が好調なのは、「飲んでみたら美味しかったから」という返答がわたしの周囲限定で多くありました。実際に、(失礼かもしれませんが)他社製品と遜色ない美味しさです。

 チューハイはもともと人気のある商品分野ですし、ここ10年でハイボールも復権どころかアルコール業界を席巻しているところを見ると、海外雄飛を目指すより先に足場固めでビール類以外の製品を作っていくほうが良いのかもしれません。

 そう、他の国内メーカーがその道を選択してきたように。

 つまり、なぜこれまではその選択をしてこなかったか。可能であれば、歴代の経営陣に問うてみたいものです。

 オリオンビールが海外へ伸びる可能性は。

 どのポジションを目指すのか、ということにも依るでしょうが、わたしがまず勧めたいのは、後味をどうにか改良するということです。

 販売網の開拓は重要です。ブランディングも重要です。しかし、何より大切なのは「味」ですよね。飲料メーカーなのですから。

 オリオンビール創業の時代、県内の市場ではもしかしたら「オリオンだから飲む」という考えであったかもしれません。地場産業を育てたい思いは県民の願いでもありましたから。

時代が不況で幕を開けた平成に変われば「安いから飲む」という理由も増えたと思います。ドラフトビールは酒税軽減措置の影響で他のメーカー商品より安く提供され、またオリオンブランドのなかでも安価で第3のビールである「サザンスター」が根強い人気を保っていることに表れているでしょう。

 しかし日本全国がそうであるように、今の市場は「多量に飲む」ではなく「美味しいなら飲む」に変わっています。価値観は変化しているわけです。

 オリオンビールがこの先県内シェアを取り戻し、海外へ飛び出そうとするなら、求めるべきは「味」だと考えます。

 美味しくないと言っているのではありません。ただ、国内メーカーや海外メーカーと比較してどうなのか。勝負できる味だと言えるのか。「もっとも新鮮」だけでいいのか。

そういうことなのです。

 県外資本になってしまっても、地元で作るなら地元のビール。だから今までと変わらず愛してくださいな。などと、つまらないことを言わないでください。

地元のビールと呼ばれなくても売れるメーカーになってもらいたい。愛を無理強いしなくても愛される存在になってもらいたい。

 そう思うのは、わたしだけ? 笑

 沖縄らぶびたんDays、喜良原でした。

 ではまた次回。

オリオンビールは何故闘わなかったのか。

 世界のみなさま、おはようございます。

北川選手がまだまだフィットしていないことを嘆いている、沖縄らぶびたんDays、主筆の喜良原(きらはら)です。

 ただ、彼のゴール集を見てみたら、流れのなかで意図をもって狙ったゴールというより、たまたま良いところにいたという形が多いように見受けられます。

 もともとウラに抜けたところで勝負するプレイヤーですから、「固めた相手を崩すための動き」「狭いところでも突破する動き」などは得意ではないのでしょう。

 さて、県内一部では激震のオリオンビール買収劇ですが、今日はマスメディアがなぜ突っ込まないのか疑問に感じたことを書きます。少なくともこの記事を書いている1月25日現在は突っ込んでいない話です。

 それはつまり「オリオンビールの経営陣は、なぜ闘わなかったのか」という話です。

 「闘わなかった」の意味は、もちろんファンド側の株式の買い付けに対して、なぜ自社株の買い付けを行わなかったのか、ということです。

 記者発表では「会社の未来」「第2の創業」「沖縄のアイデンティティ」など、聞こえの良い表現が並べられましたが、それらはむしろ耳障りでしかなく、これまでの経緯も現在の真実もこれからの未来予測(幻想ではない)も、なにも発表されませんでした。

 発表された事実を列挙します。

「会社はTOBを受諾し、株主には買い付けに応じることを推奨する」「特別目的会社には経営陣が個人として出資する」「創業家関連会社は子会社として残る」「新体制の取締役には現在の会長・社長は入る(+あと2名オリオン枠がある)」ですね。

 これは見かたによっては「経営陣がファンドに懐柔され、闘わずに降伏した」というようにも見られるわけです。

 アサヒや創業家関連を除いても、「これまでオリオンを支えてきた株主」が60%超もいるなかで、「闘いたい。我々を助けてくれ」とアタマを下げれば、株式に関する委任状を取ることも出来たはずですし、一時的に株式を買うこともできたはずです。しかもTOBの条件より安く買い付けることもできたはずです。

 それをやらなかった理由はなんでしょうか。

 闘わなかった理由はなんでしょうか。

 それは会社や社員、これまで支えてきた株主、地元のビールを愛飲してきた県民に対する裏切りじゃないでしょうか。そのように感じるのはわたしだけでしょうか。

 地元マスメディアは、なぜそこにツッコミを入れないのか。倒産した小さなベンチャー企業を後追いで叩く記事は掲載するくせに、「なぜオリオン(の経営陣)は闘わずに白旗をあげたのか」という追い方はしない。

 馴れ合いですかね。

 長い間、狭い地域でお互いに成長してきた会社同士ですから。そこに馴れ合いが存在していたとしても、仕方ない。

そのようなメディア姿勢で良いのでしょうか。

 すでにTOBが始まっています。株式は買われていくでしょう。

個人的には資本の県内外にはこだわりませんよ。待遇が上がる、雇用情勢が良くなるのであれば、大歓迎じゃないですか。

ファンド側がビール事業を見限って名護工場を閉鎖して跡地にホテルを建てようが、国際通りのホテルロイヤルオリオンを解体して高層の複合ビルディングを建てようが、山の上のゴルフ場を潰してホテルを建てようが、それはもうファンド側の自由ですよ

それらが切り売りされてオリオンという会社が消滅する可能性も否定できませんが。

 闘わずに白旗をあげた。

 なんのために税金の支払いを渋ってまで200億円を超える内部留保を保持していたのでしょう。このようなときのためではないでしょうか。

 そこに誰も突っ込まない。

 マスメディアもそれで良いのですか。

 沖縄県の地元経済は、淘汰されていく。M&Aが進むであろう。との予測を書きましたが、その第1弾がまさかオリオンビールになるとまでは読み切れませんでした。予測できないから想定外という言葉が存在するわけですね。

 沖縄らぶびたんDays、喜良原まなつでした。

 あでゅー。

オリオンビール買収決定

 世界のみなさま、おはようございます。

大坂なおみ選手の笑顔に日々癒されている、沖縄らぶびたんDays、主筆の喜良原(きらはら)です。

 わたしも「お誕生日おめでとう」と言われてみたいです。

 先週から県内の一部(ある年齢以上の方々)に激震を見舞っている「オリオンビール買収」の件ですが、1月23日の記者会見により買収決定が正式に発表されました。

 今回の一連の発端、前々回に書かせて頂いた3つのルートから言えば、正解はCルートの「創業家や関連企業が動いた」でした。

 創業家とはいえ、今やオリオンビール本体には株主である以外の係累を持たず、その意向が伝わりにくくなったことを嘆く創業家および関連企業が、ファンドに相談を持ち掛けたというのが本筋でしょう。

 あるいは本当に現金が必要になったのかもしれず、密かにオリオンビール側に高値での株式譲渡を持ち掛けていたが、条件が整わなかったためにファンドを頼った。などということもあったかもしれません。

これらはいずれも県内メディアには露出しない話ですが(県内メディアも、もっと際どい部分まで露出させてもいいと思いますが)、前々回にも触れたように、創業家の関連企業がオリオンビール本社の土地建物の所有者であり、かつ今回の買収劇でも当該関連会社は株式も不動産も保有したまま買収側の子会社になる、というファンドからの一定の配慮がある点を考えると、ドロドロとした愛憎劇が少なからず存在していた可能性は否定できません。

オリオン側からも株式買い付けの特別目的会社に資本を入れさせてもらうなど、何とか体面を保って発表できるレベルの条件は確保していますが、それも現時点での体面が保てる程度のもので、買い付ける期間を潜り抜ける間だけ体裁を整えておくということでしょう。いずれ買い付けが終わってほとぼりが冷めれば、しれっと資本構成も経営陣も変わっているでしょう。いえ、そのようにすることができるという意味です。

 今回の件は、すでに決まったことですから、あとは流れを見ながら、その場その場で適宜判断していくしかありません。

 いくら残念がったところで、以前の状態に戻るのは難しいでしょうし。

 それよりも、今回の件が県内経済界に与える影響……というより県内企業の経営者に与える恐怖心はどれほどのものかと推察します。

 対岸の火事ではない。それがハッキリと分かったはずです。オリオンビールは最新の県内企業ランキングで9位の会社です。それが買収されるということは、です。

2位の電力会社を除けば、どの企業が買収の対象となっても不思議ではない。この事実がハッキリと見えたはずです。

 ああ。

 今回の買収劇は、沖縄経済界においてはパンドラの箱を開けたも同然です。

 いつも、誰かが欲に駆られて開けてしまう箱。

 オリオンビールはいつまでオリオンビールで在り続けられるのでしょうか。

 余談です。「わたしの政治力のすべてを使って、この買収を阻止する」と述べた方がいらしましたが、政治力は使えたのでしょうか。

 沖縄らぶびたんDays、喜良原まなつでした。

 あでゅー。

人手不足の話(続き)

 世界のみなさま、おはようございます。

この記事は実は1月23日に書いておりますが、オリオンビール買収の結果についてはこのあと夕方に開かれるはずの記者会見などを待ってからにしようかと考えている、沖縄らぶびたんDays、主筆の喜良原(きらはら)です。

 琉球新報社の速報によるとオリオンビールは買収を受諾したようです。県民のうち年配の方々には悲報と言えるでしょう。

 若い世代には「ふーん。で?」レベルのニュースでしょうね。20世紀末以来の教育が奏功して、「お酒は飲まないっす」という人の割合は確実に増えています。おそらく全国的な傾向だと思いますが。

 さて、前々回に書いた人手不足の話の続きですが……。

 少子高齢化が進む社会情勢のなかで、沖縄でも中国人の留学生が増加したのを皮切りに、アジア系を中心に留学生という名の労働力が流入しております、という話でしたね。

 で、人手不足を解決するための施策として、まずはM&Aがあるよと。オリオンビールも人手不足なのかは分かりません。というと不謹慎かもしれませんけれども。

 先日、県内の中食産業の社長様が「企業の人手不足を乗り切るためには、高付加価値化、IT導入等による効率化、県内の産業構造を変える(建設・観光中心から知的生産へ)」という提案をしておられました。

 これ、県内経済の実情をなにも理解しておられない、アタマでっかちのご発言だなあと感じた次第であります。前のふたつはともかく(それもアタマでっかちですが)、3つめの産業構造など、どういう意味なのかご本人にも分かっていないではないでしょうか。

 企業単位での人手不足の解消には、ふたつの方向性があります。

 ひとつめの方向性は、現在の人員数でどうにか乗り切る。これは、アタマでっかちのご提言の大前提でもあるとお見受けしますが、実は県内企業のトップの大多数が陥っているシンキングトラップでもあります。

 この方向性だと、どうしても人員がほしい事業所などはどうしたらいいのか分からずに途方に暮れてしまうでしょう。こんな提言ばかりのコンサルタントに出会ってしまったら、県内経済は壊滅します。ほんとうに。

 ただし、国全体で少子高齢化は進む一方ですから、この方向性が悪いわけではない。現在の新しいテクノロジーのほとんどは少子高齢化の進行を前提に開発されていますし、人口が減少していくなかでは、なるべく介助の人手をかけずにお年寄りが生きていけるような社会となることが望ましいわけです。

 しかしながら、そこでしぼみゆくマーケットばかりを見つめていてはいけません。

 などという話をすると、県内企業のトップはおおかた「グローバル化」と返事をしてくるでしょう。少しは自分のアタマでお考え下さいと申し上げたい。時々申し上げることもありますが。

 ここで重要なのは、これがふたつめの方向性なのですが、「人が集まる会社になる」ということです。

 つまり「この会社で働きたい」と感じてもらえる会社になること、です。

 え。

 どの会社でも「その方向性でやっているよ」とおっしゃる? いえいえ、面接のときに「うちは良い会社よ」とつぶやくだけじゃないですか? 自社サイトで着飾っているだけじゃないですか? あの会社は良い会社だよと周囲に言われるほどの良い会社になろうと考えていますか? 

 まあ、良い会社になろうと考えていない会社はないと信じたい今日この頃ですが、はっきり申し上げて、その具体的なビジョンは希薄でしょうね。

 人が集まるような良い会社とは何か。働き甲斐があって、給与が高くて、福利厚生がしっかりしていて、残業が少なくて、休みがしっかり取れて、人間関係も社内の雰囲気もよくて、それでいて安定して儲かっていて、成長軌道を描いている会社。

 働く側の人間からすれば、それです。経営側からじゃないですよ。雇われる側からの視点です。待遇が良ければ働き甲斐はなくてもいいかもしれませんし、人によってはいくつか条件があるかもしれませんけれども。

 そういう会社にするための施策。会社の状況によって違ってくるでしょうが、目指すところがはっきりしていれば、解決しなければならない課題も浮かんでくるはず。

 前々回に書いた、M&Aなどの手法によって会社の規模を大きくすることなどは、まず会社の規模を大きくして業績を拡大、安定させていくこと、さらには人手不足の影響も最小限にとどめつつ、ということを目的としています。

 社員30人の会社の人手不足と、社員100人の会社の人手不足、どちらが深刻だと思いますか。どちらも? いえいえ、30人の会社のほうが深刻なのです。1人あたり3%の影響力を持っていますから。100人ならば1%の影響力です。

その地域でこの業種は一社だけ。と言えるほどの合併でも構わないと考えていますが、他業種との合併でも良いのです。事業の多角化につながりますから。

 企業の規模を大きくしていくことが、良い会社への第一歩。わたしはそのように考えております。

 この話、さらに発展できるネタだなあと考える、沖縄らぶびたんDays、喜良原まなつでした。

 あでゅー。