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コンビニエンスストア(24時間年中無休)の悲哀

 世界のみなさま、こんにちは。

 沖縄らぶびたんDays、喜良原(きらはら)です。

 いやはや、ここにきて一気にコンビニ各社の苦境が訪れていますね。人手不足による営業継続の困難さ、「全国同基準」にこだわるが故のFC契約、いわゆるドミナント戦略等に代表される出店競争。

 FCオーナーの叫びが、なんとなく揺蕩っていたコンビニエンス経営への疑問や疑念を一気に弾けさせた感じです。

 ところで、今は昔、懐かしのHOTSPAR以外の大手コンビニチェーンとして、ファミリーマートが乗り込んできたころ。「個人には脱サラして社長に!」「企業には、新たな事業の柱として!」の掛け声があったかどうか分かりませんが、怒涛の勢いで沖縄経済界に広まっていった記憶があります。

 知り合いにそのころのファミリーマートのFC契約に飛びついた人がおりました。その方(Gさん・仮名)は、那覇市内に1店舗目の契約を交わしてオープン、すぐに2店目、3店目までオープンさせました。資金は主に銀行借り入れです。

 Gさんが自分の1号店オープン後まもなく2号店、3号店と踏み切ったのは、FC契約の内容に理由がありました。現在の契約は知りませんので当時としておきますが、当時のFC契約では1店舗目と2店舗目で、利益の配分率が大きく違っていたからです。

 わたしの記憶が確かならば(間違っている可能性大ですが)、1店舗目は利益の35%がFCオーナーの取り分、2店舗目は40%、3店舗目以降は45%……だった記憶が。間違っていたら申し訳ないですが、20年以上前のお話なので、どうぞご容赦ください。

 とりあえず無事に3店舗のオーナーとなったGさん……。

 社長なのに、寝る暇がない!

 24時間営業という勤務形態は、それまで沖縄県内ではおもにホテル業くらいしか存在しませんでした。ですので、まず深夜~早朝の時間帯に勤務してくれる人間が非常に少なく、アルバイトが一人辞めただけで人手不足となり、Gさんは臨時の戦力としてやはり家族を投入していました。

 物珍しさも手伝って売り上げは拡大し、順調に収入は増えるものの、忙しさだけはまったく減っていきません。学生アルバイトが学校を卒業すればアルバイトも卒業し、中途半端な若者は気まぐれに休んだ挙句、責められたら出勤しなくなる。

 慢性的な人手不足は開業から10年間続き、Gさんは契約更新をせずに契約満了で1店舗は閉店、残りの2店舗は、別のFCオーナーがその場所で営業を引き継ぎました。居抜きにしたのか、一度閉店したのかは定かではありませんが。

 特に深夜から早朝の勤務においては、時給を高く設定してもなかなか人が居就きません。雇用情勢の変化(主に悪化)に伴って、いわゆるオジサン・オバサン世代がコンビニで働くようになったり、日本人より上手に日本語を話す外国人がスタッフとなったり、ここ20年来のコンビニ業界の発展は、とにかく「スタッフの確保」が裏テーマとなってきたことは間違いありません。

 さあ、みなさま。

 いま、コンビニエンスストアで働きたいと思いますか。

 働きたいと思う人もいるでしょう。おそらくは働けるなら、どこでも。という人じゃないかと思います。あるいは特定の目的がある人。

 数年前から、コンビニエンス各社の求人募集のTVCMが目に付くようになりました。みなさま憶えていらっしゃるでしょうか、それ以前から、ファーストフード店でも求人募集のCMが増えていたことを。

 ファーストフードやコンビニエンスのアルバイトが、学生の社会勉強を兼ねていた時代は過ぎ去りました。

 今や働くことには、収入や社会勉強以外の要素が強く求められています。

 働き甲斐? それはあります。 休日? もちろんそうですね。

 それらがコンビニ勤務で得られるのか。

 時代はこのあと、「人気のない職種から一気に人手不足倒産」という状況に突き進んでいくでしょう。

 全国に約60,000店舗が存在するコンビニエンスストア。巨大産業、巨大企業となった2019年現在、むしろ一気に人手不足倒産が広がっていくのかもしれません。

 人は城、人は石垣、人は堀。

 有名な言葉に、続きがあるのをご存知ですか。

 仇は敵、情けは人の為ならず。

 人を大事にする企業が、勝ち残るのでしょう。

 喜良原でした。

 ではまた次回。